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中高年に多い事

最も発症リスクが高いのは脊椎

医者

一般に、骨折は骨に対して横方向から強い衝撃が加わったときに起こりがちです。車にはねられたとか、硬い物体で殴打されたとか、扉などに手足をはさまれたといったケースが代表的なものです。 これに対して、縦方向に力が加わったときに起こる骨折もあります。それが圧迫骨折です。 圧迫骨折が最も起こりやすい部位は、脊椎を構成する椎骨です。身体に対して垂直方向に圧力が加わった際に主として胸から腰にかけての椎骨の1つあるいは複数が損傷するというのが典型的な発症パターンです。 圧迫骨折の治療はコルセットなどを用いて患部を固定する安静治療が中心となります。よほどの重症でない限りは一定期間安静にしていればかなり高い確率で治癒します。

安静療法を中心に、手術も行われる

圧迫骨折は基本的には外傷であるため、転落事故などの誘因があれば誰にでも起こりうる傷病です。しかし現実には中高年の患者が多いとされています。これは、加齢に伴う骨粗しょう症の罹患が圧迫骨折を起こしやすくなる要因としてはたらいていることによるものです。骨粗しょう症になると骨にすき間ができて衝撃に耐える力が弱くなるため、尻もちをついたりくしゃみをしたりしただけでも圧迫骨折を引き起こすことがあります。 椎骨を圧迫骨折すると、体幹に激しい痛みを感じるほか歩行障害や排尿困難などを引き起こし、高齢者にあっては寝たきりの原因になることもあります。こうした事態を防ぐためには、早期の検査並びに治療が推奨されます。治療は先に述べた安静療法のほか、近年では骨セメントを注入して骨の内部を強化する外科療法も行われるようになっています。